機能概要

 
トレーリングストップ (以下、TS) とは、相場が変動した際、指定したストップレートとマーケット価格の差を維持しながら、あらかじめ設定した注文を出すことを可能にする機能です。トレーダーが有利と考える方向に取引が動かない場合、損失を限定しつつ利益を最大化することがことができます。
  • 「トレーリング幅(またはトレール幅)」を設定することによって、相場が有利な方向に向かい始めたときにTS価格が更新され、相場が有利に動き続ければ、TS価格はエントリー価格を超えてTP (利食い) 価格になり、相場が逆方向(不利な方向)に向かった場合でも利益を確定することができます。
例>
  1. ユーザーがETHのロングポジションを3,000 USDTで購入し、TSのトレール幅を100 USDTと設定した場合
  2. 最終取引価格が3,000 USDTを上回らなかった場合、通常の損切注文のように、トレーリングストップが2,900 USDTでトリガーされてます。
  3. 最終取引価格が5,000 USDTに上昇した場合、トレーリングストップ価格は自動的に4,900 USDT上方修正され、トリガー価格は4,900 USDTとなります。この時損切りは利食いに代わり、ユーザーの利益を1,900 USDTに確定します。

 

下記図表参照

 

トレーリングストップの設定について

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トレーリングストップの設定・変更方法

  1. ポジションンページに移動して、[...] をタップすると、ポップアップでトレーリングストップの有効化を行っていただけます。
  2. トレーリング幅を入力してください。トレーリング幅はなるべく小さすぎず、大きすぎない程度に設定するようにお勧めします。
  3. 設定を保存すると、ポジションページにトレーリング幅または TS 価格が表示されます。 TS価格は相場が有利な方向に向いた際、最終取引価格と同時に更新されます。
 

TS 設定ルール

  1. トレール幅として正の数値を入力すると、システムはポジションの方向に基づいて正または負に設定します。ロング取引の場合、その数値は負の値として扱われ、ショート取引の場合は正の値として扱われます。
  2. トレーリング幅は以下の制限値に従って設定する必要がございます。
    1. デフォルトの最大値:暗号資産の最終取引価格の90%。
    2. デフォルトの最小値:暗号資産の最小ユニット価格の5倍。
    3. 0に設定いただくことはできません。
 

Q&A

1. なぜTS価格は表示された際に自動的に更新されないのですか?

  • トリガーステップサイズを設定し、価格変動がステップサイズに達しない場合、TS価格は更新されない仕組みになっています。
  • [トリガーステップサイズ] 最終取引価格がベストプライスに達したとき、ステップサイズは暗号資産の最小ユニット価格の10倍となります。
  • 例えば、あるユーザーが市場価格3,400 USDTでETHのロングを購入し、トレーリング幅を1.00 USDTに設定します。 ベストプライスが3,400.10 USDTに達したとき、TS価格は ->(3400.10 - 1.00)= 3399.10 USDTとなります

2. なぜ私のポジションはエントリー価格より高いTS価格で決済されるのですか?

  • これはトレーリングストップの利点の一つです。相場が有利に動き続けている場合、TS価格は始値を超えて動くことがあります。この場合、TS価格はTP (利食い) 価格に変わり、相場が不利に動いたときに利益を確定するのに役立ちます。

3. 注文時にTP (利食い) / SL (損切り) とTSの両方を設定することは可能ですか?

  • 注文する際に、TP (利食い) / SL (損切り) とTSの両方を設定いただけます。 TP/SLとTSの両方を設定する場合、最新の価格帯に従って順番にトリガーされます。
  • TS価格がTP価格を上回った場合、ユーザーがTPを手動でキャンセルしない限り、TSよりも先にTPがトリガーされます。 SLの場合も同様です。