
1. イントロダクション
ポジションの証拠金を調整することで、強制決済のリスクを下げることが可能です。
証拠金増額
- 証拠金を追加すると、決済価格が現在の価格から遠ざかり、決済されるリスクを下げることができます。
- ただし、口座内で使える元本(資金)はそのぶん少なくなります。
証拠金減額
- 証拠金を減らすと、強制価格が現在の価格に近づき、強制決済のリスクが高まります。
- そのぶん、口座で使える元本(資金)は増えます。
2. 証拠金の調整方法
アプリ:注文ページのポジション詳細から証拠金タブの右側にある鉛筆のアイコンをタップします。
Webサイト:「私のポジション」タブ内の「レバレッジ」欄から鉛筆のアイコンをクリックします。
3. 証拠金調整規則
1.クロスマージンモードでは、証拠金の調整はできません。.
2. コピー取引の注文(トレーダーのコピー注文やコピーするユーザーの注文を含む)では、現在、証拠金の調整は対応していません。
3. 「証拠金調整」ポップアウトウィンドウの中で、システムは自動的に現在のポジションの最大増減証拠金額を計算します。また、調整後の概算強制決済価格も表示されます。
調整の失敗について
1. 利確/損切りの設定は、調整後すぐに発動します。
2. 最大利確は、調整後すぐに発動します。
3. 調整後の予想決済価格は、逆指値価格よりも現在の価格に近くなります(つまり、逆指値に達する前に注文が決済される可能性があります)。
証拠金調整が利確/損切り価格に与える影響
1. ユーザーが価格による利確/損切りを設定した場合、調整後の利確/損切り価格には影響がありません。
2. ユーザーが利確/損切りを比率で設定した場合、調整後の利確/損切り価格は以下のように変化します。
1) 証拠金を減らした後の利確/損切り価格は注文価格に近づきます。
利確/損切りは証拠金の比率に基づいて設定され、比率が変わらない場合、証拠金が減少すると、概算利確/損切り額が小さくなり、利確/損切り設定がトリガーされやすくなります。
2) 証拠金を増やすと、利確/損切り価格が注文価格からさらに離れます。
利確/損切りは証拠金の比率に基づいて設定され、比率が変わらない場合、証拠金が減少すると、概算利確/損切り額が大きくなり、利確/損切り価格に到達しづらくなります。
関連の計算は以下の通りです:
USDT証拠金注文 — 比率による利確/損切り
概算利確/損切り価格 = 利確/損切り率 × 注文価格 × 証拠金/(取引方向 × 取引量) + 注文価格
インバース型証拠金注文 —— 比率による利確/損切り
概算利確/損切り価格 = (取引方向 × 取引量 × 注文価格) ÷ (取引方向 × 取引量 - 利確/損切り率 × 証拠金)
注:概算利確/損切り価格の計算結果が≦0である場合、利確/損切り設定の入力値が無効であることを示します。
注記:
分離マージンモードで追加入金する際、最大減少額が実際に追加した資金と一致しない場合があります。システムはポジションのリスク状況に応じて最大減少額を動的に計算します。特に含み損がある場合や市場の変動が大きい場合に影響を受けます。リスク管理のため、最大減少額は実際に追加した金額より少なくなることがあります。
例:
ユーザーの初期証拠金は20 USDTで、その後さらに20 USDTを追加しました。現在、含み損が5 USDT発生しているため、システムのリスク評価により、現在の価格水準では証拠金を最大15 USDTまでしか減らせません(全額の20 USDTは減らせません)。実際の最大減少可能額は画面上に表示されます。
注意事項:
プラットフォームの方針によると、ユーザーが追加した証拠金を全額減らせるかどうかは、現在のポジションのリスクレベルとシステムのリスク管理の計算によって決まります。実際の最大減額可能額は、以下の2つのルールで算出されたより低い方の金額となります。
ルール1:基本的なリスク管理資金を維持する
システムは、マージンを減らす前に必ず維持証拠金と決済手数料を確保する必要があります。
計算:
A = 固定マージン - 維持証拠金 - 決済手数料
ルール2:現在の市場価格でポジションの安全を確保すること
たとえポジションが含み損でなくても、システムは現在の市場価格で同じポジションを新たに持つために必要な証拠金を計算します。証拠金はこの金額を下回って減らすことはできません。
計算:
B = 固定証拠金 + 未実現損益 - (市場価格 × ポジション数 ÷ レバレッジ)
最大減少可能額:
最大減少可能額 = 最大[0, 最小(A, B)]